ウラメにでた日々

4月から短大生

日々のどうしようもないセイショウドウをつらつらと精神安定の為に小説も書いとるわ

byouki

災難は突然やってくる。

 

しかし、実際そんなことはない。

 

 

 

 

 

それは、本当は、気づいていてずっと胸の奥底で渦巻いており

 

いつでるかでるかと恐れながら

 

蓋を何重にも重ねていったはずだ。

 

 

 

破裂、崩壊に何がきっかけなんてわからない。

 

自分が起こってほしくないと思っていた事が起こった時に大惨事だ!

 

と誰もが思う。

 

 

 

だから僕も深層では気づいていた

 

彼女が離れることを

 

離れることを望んでいることを

 

 

 

 

 

今回は少し病気のことを詳しく話させてもらいます。

 

 

 

付き合いだして数ヶ月経たない時に彼女が理由なく

 

スーっと涙を流した。

 

そこからとめどなく涙が大粒になり何も話さなくなり、訳の分からない状態に陥った。

 

それまでに家庭の事情や職場での愚痴などを聞かされていたがこんな事はなかった。

 

 

 

彼女はとても真面目で従順な生き方をしている人間。

 

逆に僕は自由奔放な人間。

 

 

 

彼女の話を聞いても『そういう場合は~』とか『じゃあ、どうしたい?』と

 

アドバイスするか原因追及の手伝いをしていた。

 

原因追及というか、結局僕が突き詰めた答えを押し付けたりしていた。

 

僕的には、うろ覚えのコーチングもどきな事をしていたつもりだった。

 

 

 

 

 

彼女は従順であるがゆえ、反対もせず何事も受け入れた。

 

家族の意見も受け入れた。

 

理不尽な職場、狂った人間関係も受け入れた。

 

 

もう限界だったようだ。

 

硬直していく身体、自由に笑えない、無意識の涙は

 

体が悲鳴をあげたのだろう。

 

僕は病院へ行く事と仕事を休む事をすすめた。

 

 

 

彼女は数日後すぐ病院へ行った。

 

精神科の先生も仕事を休むことをすすめた。

 

彼女は鬱病と診断され仕事を休まされ、自宅謹慎のような生活を送るようになった。

 

 

 

僕はそれでも嬉しかった。

 

まるで自分の思い通りに事が運んでいるようで。

 

僕は彼女をコントロールしていたから。

 

 

 

そして家探しを(二人で)した。

 

決めてしまえばこっちのものと思い彼女の親に挨拶もろくにしなかった。

 

同棲は無理と感じていたのでとりあえず彼女の家の近くへ引っ越し

 

僕は彼女がいつでも自分の家庭から逃げて来れる様な距離でいつか一緒に住める家を探した。

 

(二人で)決めるのも早かった。

 

 

 

それから数ヶ月してからお茶を習いだしたんだ。

 

引っ越しして2ヶ月くらいはとても楽しかった。

 

僕が帰ってくると料理を作っていくれていたり

 

自宅から使わない様なものを色々運んできていたり

 

掃除をしておいてくれていたり

 

僕の人生にとって、ずっと感じられなかった安堵感だった。

 

帰る喜びを小学校以来味わう事ができて本当に懐かしく甘える事ができた。

 

 

僕は毎日仕事へ行き彼女の病気やこれからの生活の事ばかり考えていた。

 

どうしたらもっとお金を増やす事が出来るか

 

どうしたら彼女が職場復帰できるか

 

どうしたら結婚できるか、そのために彼女の家庭に入り込めるか

 

僕はとても普通の思考で普通の幸せを望んでいた。

 

 

 

自分は何も悪くない、今までも悪くない。

 

やっと幸せ、普通の生活に向かって生きていけると思って夢に満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

一つだけ違うのは彼女は病気であった。

 

 

 

 

 

僕は彼女のうつを治す為に気になる治療法の本を読んだり

 

自分の経験した精神状態を思い出し鬱とはどういうものかと又向き合う事にした。

 

僕なら病気を治せる。

 

なぜなら自分経験も活かし気持ちがわかるし医者以上に治したい思いがあるから。

 

ただ知識が無いだけだ。

 

だからあとは勉強をすればいい。

 

 

 

鬱とはセロトニンやノンアドレナリン等の神経伝達物質が上手く届かない状態である

 

それを上手く作用させる為に抗鬱薬や不安安定剤を飲んで生活できるように治療する。

 

他にカウンセリングや認知行動療法、対人関係療法、光療法など色々な治療法が研究されている。

 

医者は鬱は治りますと必ず言う。

 

そして鬱は再発しますとも言う。

 

鬱と上手に付き合っていく事がいい生き方ですと言う。

 

 

 

鬱病になる症状は朝がだるい、夜眠れない、食欲や性欲が無い。億劫になる。

 

鬱の人にガンバレといってはならない。

 

そっと見届け、しかし自殺の可能性があるので気遣ってあげなくてはならない。

 

鬱には種類があり大うつ、Ⅰ型、Ⅱ型などの躁状態うつ状態を繰り返す等色んなタイプがある。

 

 

 

僕は本当に色々な本を読んだ。

 

うつ病の為のセミナーにも行った。

 

そして今までの自分の経験と照らし合わし想像した。

 

 

 

そして僕も鬱になってしまった。

 

地元の病院へ行き抗鬱薬を飲みカウンセリングを定期的に受けた。

 

しかし仕事は相変わらず行っていたし、生活は変わらず彼女の家の近くから離れず暮らしていた。

 

 

 

僕は自分が鬱になった事に少し安心した。

 

僕はミイラではない。

 

ミイラにならないミイラ穫りだ。

 

虎穴に入らずんば虎児をを獲ず。

 

僕の家庭問題にも向き合う絶好の機会であるし

 

僕がうつを克服できればもう(二人)の関係に遮るものはなくなり確固たる関係が結ばれる。

 

 

 

 

 

 

 

僕はお茶も欠かさず(二人で)行っていた。

 

彼女はよく喋る方で引っ越す前にも、僕が習う前から先生によく近況を話していたから 

 

 

お茶の先生は僕たちの事をよく知っていたんだ。