ウラメにでた日々

4月から短大生

日々のどうしようもないセイショウドウをつらつらと精神安定の為に小説も書いとるわ

trans

それは午前2時くらいだったと思う。

 

 

僕は何度も電話しメールした。

 

にこういう時は大袈裟に100回とかいうけど。15回くらいだった。

 

 

それは確か

殺さないでくれとか

助けてくれと言う内容だったと思う。

 


僕はこの世界で誰にも見られていないと感じた。

もう生きているのか死んでいるのかも分からなくなった。

 

 

また過呼吸になり苦しさに身を任せてもくたばりたいとか思っても


意識はあり自分でビニール袋をとりにいっていた。

 


風呂にいってぼーっとしたり部屋をウロウロしたり

何がやりたいのか全く分からない状態だった。

 

死にたいが思考が働いてしまいどうしようと思ってしまう。

彼女の後ろ姿ばかりが出てきて涙が止まらなくなる。

 


声を上げて泣いたのも初めてだった。

もう思いが言葉にならない、感情が言葉にならない。

ただのケモノだった。

 

 

どんなに精神が狂っても

オレの身体はまだ生きたいらしい。



でももう何もないよ。

 

 

それでも僕はこんな時人はおかしくなってしまうんだなと少し分析もしている。

 

 

僕は少し落ち着き母に電話をした。

でももう夜更けで全く通じなかった。


 

やはり何もないか



これはいいエンディングなのかもしれない


悲劇的な英雄になれる、日記もあるし遺書は要らないだろう

 

 

 

 

ぼくは死ぬ

 

 

 

でもこの孤独だけには耐えられない。

とにかく孤独から逃れたかった。

もし安堵間の中でこんな現象になったら簡単に死ねただろう。

 

 

 

 

ベッドの中、半分寝たような状態で

ぼくは最近覚えた自立訓練法(自己催眠)のイメージをした。

 


しかしいつもと違い眠る事が出来なかった。

眠ったら次の日が自然に来るのが悔しかったからだ。

 

 

 

 

 

 

目を閉じイメージした。

 

 

暗闇の中で暗闇のイメージをした。

 

少しでも光があるのか探した。

 

そしてぼくはおもうがままにカラダをうごかした。

 

自動的に上半身が起き上がり

 

おおきなたまをいだくカタチでおちついた。

 

そのたまは目をあけていないがオレンジいろだった

 

イメージだけで色がはっきりつたわってきた。

 

後で分かったんだけど、これは深い催眠状態(トランス)だった。

 

ぼくは抱きしめているが抱かれているような安心感に包まれた。

 

そうか僕は(たま)だったんだ。

 

(たま)に意味などないし感情も理屈もない。

 

このオレンジの(たま)がここにあり

 

 

ただそれだけのことなんだ。

 

 

 

ぼくは寝ていた。



 

次の日も起きて自転車で仕事へ行った。

 

 

 

おわり