ウラメにでた日々

4月から短大生

日々のどうしようもないセイショウドウをつらつらと精神安定の為に小説も書いとるわ

in my room

彼女の持って来ていた荷物は部屋に何一つなかった。

 

 

押し入れにしまってあった使わいないものでさえも

 

 

オレは気狂いになり電話で彼女へ怒りをぶつけた。

 

これはどういう事か!!

どういう意味か!!

 

彼女はちょっと離れたい、時間が欲しいと言った。

 

 

オレは少し考えた。

 

こんな展開は違う。

何が悪かったんだろう。

 

ある夜中、彼女は実家から逃げるように来て

うずくまり何も言わなかった時(甘えさせては駄目だと思い肩に手も置かなかった)

『戻りな』と家に留まらせなかったからか。

 

いやそれだけじゃない筈だ。

 

もっともっと僕が先回りして対処法を考えなければいけなかった。

でも離れる理由がさっぱり分からなかった。

 

僕は彼女の為に全て犠牲にした。

彼女と(二人)になる為に

僕は実家を出て知り合いもいない辺境の地に来たのに

 

 

オレは彼女の為に何もかも捨てて来たのに彼女は何も変えようとしない。

家から出ようともしない。

彼女は人として許されざるべき行為をしている。

そんな事も気づけないのか?

病気のせいか。

周りのせいか。

 

家賃も最初は折半だったが

彼女が仕事を休みだしてから

給料がなくなり僕が全額払っている。

(二人)で生活を決めたのに

僕の母親の前で結婚したいと言って挨拶に来て約束しあったのに

周りの人達にも自慢の彼女と紹介したのに

死んでしまったおばあちゃんにも紹介したのに

 

いったい今更何を考えているのだろう

 

 

 

この広い部屋

 

 

僕がスイッチをつけなければいつも暗いままの広い部屋

 

掃除をしなければ埃がかぶる部屋

押入れのような牢獄に閉じ込められ一人捨てられるなんてありえない。

 

彼女と会えなくなり連絡も途絶え

戻ってくるかも分からない日々を想像してみた

 

 

この部屋は僕にとっていったい何なんだろう

 

 

何なんだろう

 

 

 

 

 

 

想像する程に

現実を把握する程に

怒りがこみ上げてきては落胆しの繰り返しだった。

 

 

電話の中で

彼女がお茶の時間を変えたいと言ってきた。

僕は頷くしか出来なかった。

 

頭が狂いそうだった。

言いたいことが浮かびすぎて選べず口に出すこともできない。

この無言がどれほど大きな意味を持っているか伝わらないのかが

悔しくて悔しくて悲しくて悔しい。

 

 

それから僕は一人でお茶に通った。

 

お茶の先生は

今は敏感な時期だからね

貴方は自分の事に集中した方がいい

病気はお医者さんに任せてね

 

 

 

 

 

何がわかる

 

お前に、お前らに何が分かるっつーんだ

 

 

僕がこの一年どれほど犠牲にしてきたか

何が分かってそんな事を言える

家族から孤立し一人にさせられ

誰にも言えず人ひとり、精神病扱いされた人間を支え続ける辛さがわかるか?

 

お互いの両親、医者、カウンセラー、お茶の先生、彼女の友達、会社の上司や同僚…

 

 

 

誰にも本心はいえない

誰にも共感してもらえない

誰もオレを救おう手伝おうとは思わないじゃないか。

 

ふつう(二人)を祝福すべきじゃないのか?

他人様にそんな口出して(二人)を狂わせる事を楽しんでいるのか?

 

 

なんで

 

何故

 

 

 

なんでオレは一人にならないといけない。