ウラメにでた日々

4月から短大生

日々のどうしようもないセイショウドウをつらつらと精神安定の為に小説も書いとるわ

サルサ教室っていうBAR

昨日、店の閉店間際に訪れた再来のお客さんにサルサクラブに誘われた。




その方は60過ぎだけど身なりは綺麗で若々しさもある。
でも良く見えて50代。

実年齢68だと言ってた。

前接客をした時(確か夏)に見かけによらない発言をしてたから食いついてしまった。

さすがに昼ドラじゃないから自分の母親より上には欲情しないけど面白そうな人だったから閉店時間を押して話してしまった。

そのサルサクラブに今から行くついでに寄ってくれたみたいだ。

どんな所か詳しく聞いたら、21時から入るとドリンクチケット二枚でレッスン1時間してくれて22時からはドリンクチケット一枚で2時までフリータイムらしい。

ハリウッドに出てきそうな場末のクラブらしい。
店の入り口にも若い子が座り込みたむろしている。
ホールでは初心者は壁際に立ち見して、ブラジル人とか南米系の外国人は踊ったりナンパしてると言っていた。

さっぱり意味がわからなかったので、とりあえず店を閉めて22時までに行きますわ〜と言って店を閉めた。

店から道を挟んだ反対側のビルの6F、地下道を通り道を渡った。

エレベーターで普通のクラブにいそうな20代前半の女が2人降りてきた。
空になったエレベーターに1人乗り6Fを押した。

扉が開いたらさっきとは全く違う檸檬色の肩を出しヒラヒラしたドレスを身に纏った淑女がいた。

店のシステムや周りの状況を説明してくれた。
まるでおばあちゃんが子供の面倒を見るように
今日は見るだけでもいいし
あっ洋服は外に掛けるけど、タバコ臭くなるのが嫌なら荷物は中に置いてもいいし
まー中もタバコ臭くなるけどね、ウフフ


ボディタッチ半端ない

でも、どーする?
22時になってからでもいいし、いきなり怖いよね〜

いや…はぁ

俺が心配だったのは社交ダンスクラブみたいなオーバー40の溜まり場に紛れ込んでしまうんじゃないかと思ったからだ。

入場料1500円でドリンク二杯なら安いしいいやと思って

僕行きます‼︎ってアムロなみに意気込んだ。

入ったら、いきなりメガネが曇った!

外は雪パラついてたけど蒸し蒸しする。

そんでクルクル回って踊ってる。

入り口付近に荷物を置いてカウンターに向かった。とりあえずビールよりカクテルが飲みたかったからスプモーニを頼む。

ラテンのリズムに合わせてなんか踊ってる。
ちなみに俺はクラブが嫌いだ。
ヒップホップ、R&B、タバコ、騒音、大声で話す事など嫌いなものの集合体だから。

それに比べたら居心地は良かった。

自然と足でリズムをとってしまう。

そして、檸檬色の淑女は常連らしき人やサルサの事を色々教えてくれた。

その中でずんぐりむっくりな沖縄出身の女の子に基本ステップを手を繋いで教えてくれた。

てゆーかエロい。

手を繋いで足踏みを合わせずっと見つめ合う。

だんだん思考がとまり、リズムが身体に入って来て足が動く様になった。

これはセックスだな。

名前も知らない人相手とずっと手をとり見つめ合う。

一曲はかなり長い。

終わったらその子は褒めてくれた。沖縄の子はいい子が多い。

そのあと檸檬淑女に手ほどきを受けた。
メレンゲというのはリズムを取りやすいらしい。

そしてスローな曲は身体を密着させた。
左手を握り、肩甲骨の下当たりに右手を添え抱き寄せる。
30過ぎると腰の上に肉が乗るが60になるとこんな所にも肉が乗るのかと思った。

でもだんだん身を委ねてしまった。

3曲ほど踊った。

少し疲れたからカウンターに座っていたら、入った当初紹介された沖縄の女の子が隣に来た。
(踊りを教えてくれた人ではない)

俺は檸檬淑女に沖縄が好きだと話したら、じゃー三線の話しとかすればいいぢゃん!めっちゃ喜ぶよー

マジで若くなってた。


それでカウンターで沖縄出身の子と話した。すごくいい子で話しやすい。
今東京に住んでて名古屋の友達に会いに来たら突然連れて来られたらしい。

なんか境遇が似てたから意気投合した。
騒がしくて聞き取り難かったけれど、色々情報は引き出した。


その友達の家に5日間名古屋にいるらしい。

タイムリミットがあるっつー事やな、分かりやすい。

12時前にその友達が電車がなくなると駆け寄ってきた。

とりあえず連絡先を聞いた。

自転車で俺は寒空の中帰り、リミットがあるから温存せずに家でアポ取りのメールをした。


あと4日